家を建てる時、頭金なしの方が有利になるって本当?

家を建てる時、頭金なしの方が有利になるって本当?

 

家を建てる時に住宅ローンを利用する場合、頭金はいくら用意すべきか気になりますよね。

 

現在では家を建てる時、頭金なしの方が有利だという説もありますが、それは本当なのでしょうか。
そもそも「頭金なしの方が有利」ってどういうこと?という疑問も湧きますよね。

 

そこでここでは、頭金は貯めるべきなのかどうか、くわしく調べてみることにしましょう。

 

 

頭金なしでも家は建てられる

 

家を建てる時、昔は頭金をできる限り用意しておくのが一般的でした。
大抵の人は総額の2〜3割程度の頭金を貯めてから、家を建てる人が多かったようです。

 

実際に15年ほど前は、それくらいの頭金がないと住宅ローンはおりなかったといわれています。

 

つまり、住宅ローンでお金を借りて家を建てる場合には、どうしても2割以上の頭金を用意して入れるしかなかったのです。

 

さらに!

 

住宅ローンの現在の金利は大変に低いのですが、昔は今の何倍もの金利だったため、少しでも利息分を減らすために頭金を入れるようにしていたのでしょう。

 

その時代に比べて現代は、住宅ローンの金利は大変に低く(ただしこれからもずっと低金利のままとは限りません)、住宅ローン控除やすまい給付金などの住宅優遇制度が充実しているので(住宅優遇制度も将来的にどのように改正されるかわかりません)、マイホームを持つには有利な時代といえますね。

 

さて、過去の話はこれくらいにしておき、では現在の頭金について考えてみることにしましょう。

 

現在でも頭金を貯めるメリットには、毎月の返済額を抑えられる他、住宅ローン審査に通りやすいということもあります。

しかしながら今は、頭金がないと住宅ローンを借りれない時代ではありません。最近は頭金なしでも住宅ローンを利用できる金融機関が増えていて、家を建てることが可能なのです。

住宅金融支援機構のフラット35も過去には頭金が必要でしたが、現在は頭金なしでも借入が可能になっています。

 

ただし、頭金の入れ方によって金利が変わることもあるので注意が必要です。

頭金なしで家を建てる方が有利?

元々貯金がたくさんある人や、両親から援助してもらえる人は、頭金を多く払うにこしたことはありません。
しかしながら今現在貯金がなくて、今から頭金を貯めるか頭金なしで家を建てるかという場合、頭金なしの方が有利だといわれています。

この理由について説明しますが、その前提として、総額の2〜3割の頭金を貯めるには、平均で3〜5年がかかるという統計がでていることを覚えておいてください。

家を建てる時、頭金なしの方が有利になるって本当?

 

頭金なしの方が有利になる(場合がある)理由

金利が上昇する可能性がある

 

頭金なしの方が有利だという最も大きな理由は、頭金を貯めている間に金利が上がる可能性があるからです。

 

住宅ローンのような高額な借入を長期に渡って返済する場合、たとえコンマ数パーセントの金利上昇であっても利息分は大きく変わりますし、1パーセント単位で金利が上昇すると借入額によっては数百万円の利息支払いの差が生まれます。

 

金利は将来的にどのように変化をするのかは誰にも分からないことですが、現在のような超低金利がいつまでも続くと考えにくいですね。

 

またこの先消費税が増税されると、購入金額や生活費に大きな影響がでてきます。
さらに頭金を貯める間に支払う家賃も、けっこうな金額になってしまいます。

 

家賃を払いながら頭金を貯めることができますか?

 

そもそも、もし今現在で頭金とするお金がなく、これから貯めていこうとした場合、家賃を払いならが頭金用の貯金をしていく余裕がある世帯は少ないのではないでしょうか?

 

家賃を払いながら頭金を貯めるのは困難

例えば、建設費が3000万円の家を建てるとして、頭金を2割用意すると考えると、頭金は600万円です。
600万円を5年間かけて貯めるとすると、1年で120万円で1ヶ月では10万円です。
家賃も10万円とすると、毎月20万円を住宅のためのお金が必要になります。
なかなか大変ですよね。

頭金が貯まる年齢は大丈夫?

 

また、年齢のこともよく考えないといけません。
例えば、現在が35歳として頭金を貯めた5年後には40歳となります。

 

もし返済期間が35年の長期住宅ローンを組んだ場合、ローンの完済年齢は70歳です。
70歳までローン返済を続けて、老後の生活はゆとりある暮らしができるか、よく考えてみる必要がありますね。

 

住宅ローン控除やすまい給付金などの優遇措置を多く受け取る

 

住宅ローン控除やすまい給付金などの住宅優遇措置により手に入れることができるお金は、家を建てたり購入した人がすべて一律の金額になるわけではありません。

 

例えば住宅ローン控除(正式には「住宅借入金等特別控除」)の場合、年末の住宅ローンの残高や支払った所得税、さらに住民税など控除額の計算に関連しますから、それぞれの人ごとに戻ってくるお金(控除額)に違いがでます。

 

つまり、頭金を多く入れることで年末の住宅ローン残高が少なくなることによって、控除額も少なくなることもあります。

 

このあたりはシミュレーションを行ってみる必要がありますが、条件によっては最初に頭金を入れないでおく方が多くの控除を受けられることもあります。

 

住宅ローン控除やすまい給付金などの優遇措置

 

そのような場合、まずは頭金を入れず取っておき、住宅優遇措置によるお金をより多く受け取った後で取っておいた頭金分のお金を繰り上げ返済にまわすという方法が有利になることもありますね。

頭金なしで家を建てるためにすべきこと

以上のようなことを考えると、頭金は十分に入れられないけれど、金利が低く年齢も若いうちに家を建ててしまおうという考え方もいいのではないでしょうか。

そうはいっても頭金なしで家を建てる時は、きちんとしたライフプランをたてることが必須になってきます。
そもそも頭金がない人は、貯金をするのが苦手だということが言えるのではないでしょうか。

 

頭金の貯金をするのが苦手

 

しかし、家を建てた後も貯金が苦手というまま貯蓄を行わないと、いろいろと困ることになります。

 

家を建てた後は、住宅ローンを返済する他に固定資産税も納付しないといけません。
さらに将来の家のメンテナンス費用として、積み立てもしていく必要があります。

 

毎月の収入と支出プラス年間に必要な出費を表にした、ライフプラン表で住宅ローンをいくら借りることができるかチェックしましょう。
なぜ貯金する事ができないのか、その理由も見えてくるかもしれません。

家を建てる時、頭金なしの方が有利になることのまとめ

頭金なしの方が有利になることのまとめ

 

  • 金利が上昇する前に家を建てる
  • 家賃を払いながら頭金の貯蓄までできない
  • 若いうちに家を建てて住宅ローンを早く完済する
  • 住宅優遇措置の恩恵に預かる

 

頭金なしでも毎月の住宅ローン返済が余裕のあるものであり、固定資産税やメンテナンス費用の貯蓄ができれば、家を建てることに全く問題はありません。

 

無理のない返済計画で、金利や税金が上がる前に家を建てるのがベストな方法です。