家を建てるなら何歳がベスト?平均年齢よりも重要な4つのポイントとは?

家を建てるなら何歳がベスト?平均年齢よりも重要な4つのポイントとは?

 

家づくりを考えると、気になるのが「家を建てるなら何歳がいいのだろう?」という年齢のことです。

 

ネットで公開されているデータを見てみますと、注文住宅で新築一戸建て建てた人の平均年齢は、全国平均で30代後半から40代前半という統計があります。

 

しかし、最近では20代でマイホームを持つ人も珍しくありませんから、
「家を建てるのに30代後半から40代前半ではちょっと遅くない?」と感じる方もいると思います。

 

そこでここでは、注文住宅で家を建てる場合の年齢について考えてみたいと思います。

 

30代後半から40代前半が平均年齢

ではまず、住宅金融支援機構が公開している「フラット35利用者調査」の中から、注文住宅で新築一戸建てを建てた平均年齢の集計データを見ていただきましょう。

 

土地について 平均年齢 備考
土地あり 42.4歳 土地取得の借入がない世帯
土地なし 37.2歳 土地取得の借入がある世帯

<参照:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」より>

 

なぜこの年代が多いかの理由については、いくつかあります。

 

  • 子供が成長して小学生になった。(子供部屋が必要になった)
  • 二人目の子供ができた。(家が狭くなった)
  • 給与所得が安定してきた。
  • 今住んでいる家が古くなった。
  • 親と同居するために二世帯住宅を建てた。

 

などなど、この年代で家を建てることにした理由は人それぞれに様々ですが、多くの方が共通して気にしたことは住宅ローンの借入期間のことです。

 

住宅ローンは、45歳を過ぎると借入期間が35年の長期ローンが組みにくくなります。
その理由は、金融機関が行う住宅ローン審査に関係するからです。

 

住宅ローンを組む場合、借入時に金融機関による審査が行われ、その住宅ローン審査に通らないと住宅ローンの融資を受けることができません。

 

住宅ローン審査の審査項目は複数あり、金融機関ごとに独自で設定していますが、多くの金入機関では、完済時の年齢が80歳を過ぎると審査に通る確率が低くなってしまいます。

 

そのため、借入期間が35 年の長期住宅ローンを組む場合には、年齢が40代前半までに家づくりを決意することになります。

 

また、住宅ローン審査では、住宅建設費に対して頭金を入れることで審査が通りやすくなるといわれています。

 

現在は、低金利状態が続いているので、頭金はあまり入れなくてもいいというような意見もありますが、住宅ローン審査のことや、毎月の返済額などのことを考えると頭金を入れるメリットはあります。

 

30代〜40代の貯蓄平均は600万円〜900万円ですから、家づくりの頭金に充当できる額の蓄えに余裕があることも、家を建てた人の平均年齢が30代後半から40代前半になっている理由のひとつでしょう。

平均年齢よりも重要なこと

さてここまで、実際に注文住宅で家を建てた人の平均年齢の統計データをもとにみてきました。

 

平均年齢は、30代後半から40代前半ということがデータでは示されていましたが、住宅ローンの完済時の年齢と会社の定年の年齢を考えると、30代後半で家を建てるのはベストは言えずいささか遅いとも考えられるのではないでしょうか。

 

もし仮に35歳で返済期間が35年の長期住宅ローンを組んだとすると、完済する時は70歳です。

 

今の世の中は高齢化が進み退職年齢も65歳(定年は60歳で65歳まで再雇用など)としている会社も多く、年金受給年齢もどんどん引き上げられています。

 

70歳までの返済を考えている人の中には、
「会社の再雇用制度で65歳まで働いて退職金を住宅ローンの返済にあてて、その後は年金でなんとかなるだろう。子供も独立しているだろうし。」というように考えている方もおられるでしょう。

 

しかし、多くの会社では60歳の定年退職後の再雇用からの給与は減額されます。

 

退職金を返済に充ててしまうと、老後の生活にゆとりがなくなりかねません。
年金も十分にもらえるのか不安ですよね。

 

例えば、厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、厚生年金受給者の平均月額が、2003年には17.1万円だったのに対し2016年には14.5万円2.6万円も減っています。
今後もどのように改正されるのかわかりません。

 

子供の養育費は必要なくなっているかもしれませんが、家も古くなるにしたがい、修理費やメンテナンス費が必要になってきます。
また、自分自身や奥さんも高齢になるにつれ、医療費もかかってくるかもしれません。

 

このように、返済するお金のことを考えると60歳から65歳までにローンの完済ができるような年齢で住宅ローンを組むことがベストだと思います。

 

子供と一緒に暮らせる期間を長くしたいと願う夫婦が多い

 

子供の成長に合わせて子供が大きくなってから家を建てると、子供と一緒に暮らせる期間が短くなってしまいます。

 

そこで最近注目されているのが、結婚して子供ができる前に夫婦で家を建てるというライフプランです。

 

家を建てるなら何歳がベスト?平均年齢よりも重要な4つのポイントとは?

 

出産前なら夫婦共働きで収入を得ることができるので、住宅ローンを返済しながら貯蓄をすることも可能です。

 

結婚をして、賃貸マンションで暮らし家賃を支払っていくよりも、いっそ新築一戸建てを建てて、家賃分をローン返済していく方が良いと判断する方もいます。

 

このような発想と、現在の低金利の有利性を考慮して、今30代前半までに家を建てる人がとても増えてきています。

 

さらに、この上で見たフラット35の調査資料にある家を建てた人の平均年齢の他に興味深いデータがあります。

 

それは、家を建てた人の年齢分布資料です。
土地を購入して注文住宅で家を建てた世帯の年齢分布は次のようになっています。

 

注文住宅で家を建てた年齢分布表

 

年齢 着工件数
~24 592
25~29 4,051
30~34 7,105
35~39 5,481
40~44 3,410
45~49 1,661
50~54 927
55~59 646
60~64 495
65~ 469

 

注文住宅で家を建てた年齢分布グラフ

 

家を建てた年齢分布グラフ

 

このデータを見ると、30代で家を建てた人が12,586人で、40代で家を建てた人が5,071人です。
30代で家を建てた人は、40代で家を建てた人の2倍以上いますね。

 

さらに注目は、25歳から29歳で家を建てた人が4,051人いて、40歳から45歳で家を建てた人の3,410人よりも多いことです。

 

つまり、若くして家を建てる人がとても多いことが分りますね。
では、若くして家を建てるポイントについて、4つを紹介いたします。

若くして家を建てる4つのポイント

子供ができる30代前半までに家を建てることで、注目すべきポイントは4つあります。

 

  • 住宅ローンの完済が早く終わる
  • 家賃を支払う期間が短い
  • 金利や消費税が上がる前に購入できてお得
  • 生まれたときから子供と暮らせる

 

住宅ローンの完済が早く終わる

例えば、30歳で返済期間が30年の住宅ローンをスタートさせたとしたら、完済年齢は一般企業の定年退職年齢の60歳となります。

 

また、返済期間35年の長期ローンで組んだとしても、5年分の繰り上げ返済を60歳までに行える可能性も高いです。

 

その理由は、もし40歳で35年のローンを組んだとして、60歳までに完済しようと考えた場合、15年分の繰り上げ返済をしなくてはならず、それは厳しいと言えるからです。

 

家賃を支払う期間が短い

この上でもふれましたが、例えば結婚を機に夫婦で新居に住むとき、子供が生まれて小学生になるまでは、家賃が毎月10万円の賃貸マンションで暮らすと考え、それが10年間だとしたら、家賃は単純計算で1,200万円となります。

 

もし将来的に新築一戸建てに住みたいという希望を持つ夫婦ならば、この1,200万円はもったいないと考え、いっそ早く家を建ててしまおうという考え方もありですね。

 

金利や消費税が上がる前に購入できてお得

日本は超低金利時代といわれてしばらくが経ちますが、いつまでもこの低金利が続くとは限りませんし、これ以上金利が低くなることも考えにくいです。

 

例えば、あなたが現在30歳として、もう少し貯金をためてから家を建てようと思い40歳を目標にした場合、10年後にはは金利が上昇して住宅ローンで貯金以上の利息返済をすることにもなりかねません。

 

※金利の動きについては誰も分かりません。

 

また、消費税についても税率のアップが予定されています。

 

消費税の税率アップ時には、住宅購入者には住宅ローン控除などの優遇処置が施される可能性が高いのですが、住宅を新築した場合、多くの方は電化製品や家具類なども新規購入します。

 

それらにも、税率アップの負担は影響することも考えておくといいでしょう。

 

生まれたときから子供と暮らせる

子供が生まれたときから、マイホームで赤ちゃんと暮らせるメリットは大きいです。

 

夜にぐずって夜泣きをしても、一戸建てならば、それほどお隣に迷惑をかけることもないので親のストレスも軽減できます。

若くして家を建てるメリット

以上のように、低金利や消費税などのことを考慮すると無駄な家賃を払わずに家を建てる方が、ローン返済を早く終わらせることができ頭金を貯めるよりも実はお得になるという考えが最近は広がっています。

 

また頭金がなくても住宅ローンを利用できる金融機関が増えていることも、大きなポイントでしょう。何よりも快適な家で子育てをすることができるのは、お母さんにとってはとても魅力的なことだと思います。

 

頭金がないと住宅ローンが組めなかった時代は終わり、これからは若い人もどんどん家を建てる時代になっています。平均年齢よりも、若くして家を建てるメリットに目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

さて、ここまで家を建てるなら何歳がベストかを考え、平均年齢よりも重要な4つのポイントを説明いたしました。
平均年齢のデータによると、30代後半から40代前半でしたが、年齢分布を見ると若い世代が多いことも分かりましたね。

 

家を建てるのが何歳がいいかを考える時、平均年齢はあくまで参考程度にして、自分にとって注文住宅で家を建てるメリットをよく考えてみましょう。